下田 龍子さん

スキル・テーマ別英語[文法・ライティング・語彙]

「八十路になっての恋の相手は英語。」

目的意識もなく、しかも好きな相手でもなく、趣味とも言えないこの門をくぐって見学したのは5年前の夏。文法の授業の説明は“知らないこと”ばかりを知った1時間でした。しかし、先生が良かった。翌春終了するまで、無我夢中で無知の世界をさまよいました。解ってくる面白さに、夜半すぎまで自宅での学習に費やした日も続きました。構文の論理性ある仕組み、日本語との差異、背後に仄かに見える異文化の匂い。何よりも学ぶこのとの幸せ。八十近くになって“海馬”が活溌に働く…と感じました。しかし、記憶されたものは“ザル底の水滴”。Ah、楽しさはうなぎ登り。“老いらくの恋”かと、我が胸を疑う。そう!! 恋の相手は英語!! 少しずつ目的意識も芽生え、消えることなく炎は今日まで続いています。良き先生方との出会いの中で。“八十路のつぶやき”