第19回 英語教育方法研究セミナー 科目案内

セッション1:通訳メソッドでリスニング・スピーキング強化

通訳の訓練方法には英語学習のヒントがたくさんあります。通訳メソッドを体験し、スピーキング・リスニング力を鍛えながら、生徒指導への活用法を探ります。このセッションでは、入ってくる情報をそのまま英語の語順で理解できるようにトレーニングをします。
LL教室を使用して、効率のよい口頭練習を行い、発音、イントネーションを自己チェックし、リスニング力・スピーキング力だけでなく、長文読解力の向上にもつなげます。
単文、ダイアローグ、高校英語教材、CNNニュース、有名人のスピーチなど、目的別の様々な音声素材を取り上げ、ご自身のスキルアップを図ると共に、授業運営のヒントとなるような提案を致します。
● クイックレスポンス ● スラッシュリーディング ● リテンション ● オーバーラッピング ● シャドーイング ● スラッシュリスニング ● サイトトランスレーション
※トレーニングには、前年度と重ならないよう、新教材を使用します。(同内容のセッション8 [7月31日(日)実施] の併行受講不可)

日程
7月24日(日)
時間帯
10:00~16:50
使用言語
日英
講師
岡本 恵子
コード番号
59181

セッション2:Input/outputの意味と意義 ~コミュニケーションを発動する授業へのステップ~

インプットは読むことと聞くことで、アウトプットは話すことと書くことであるという大きな観念の枠組みからさらに踏み込んで、理解を深めますと、授業の進め方、教材の扱い方、作問の方法すべての問題点が明らかになり、授業改善の道筋が見えてきます。理論は実践に活かされなければならないというのが国際教養大学専門職大学院英語教育実践領域の基本的な考え方です。本ワークショップでも実際の教室を想定した内容でお話します。「英語で授業を行う」 ことのメリットや意義を明確にしていきます。なぜ生徒は書けないのか、なぜ話せないのか、それらをできるようにするためにはどうすれば良いのかを、具体的な例とともに、参加者のみなさんと議論していくこととします。

日程
7月25日(月)
時間帯
10:00~16:50
使用言語
日英
講師
内田 浩樹
コード番号
59182

セッション3:TOEFL® iBTテストとは ~申込からテスト内容、勉強方法まで~

TOEFL iBTテストは学術的な英語運用能力を測るための試験として、昨今、英語圏への留学だけでなく、国内の大学入学試験など、その重要度や注目度が益々高まってきています。TOEFLに向けて勉強することは、留学・大学入学試験などの目的達成だけでなく、真の英語力獲得への近道であると言っても過言ではありません。
本講座では、試験を受験するにあたっての申し込み方法から、本番当日までの注意点なども取り上げ、TOEFL iBTテストとはどういうものなのか、その概要を説明し、対策方法を考察します。
セクション別に実際に問題を解いていただき、試験の難易度や出題傾向を把握し、どのような点に気を付けて解答すべきなのかについて解説します。また、それぞれのセクション(Reading、Writing、Listening、Speaking)攻略のための、具体的な勉強方法も提示します。

日程
7月26日(火)
時間帯
9:30~16:20
使用言語
日英
講師
高橋 郁弥 & Kelly Cargos
コード番号
59183

本講座は日本人とネイティブスピーカー講師が共同で担当します。TOEFL iBTテストを受験されたことがない方でも、試験の全体像を掴めるような構成になっています。留学を考えている、またTOEFL iBTテストでの大学受験を考えているなどの生徒へのご指導にご活用ください。

セッション4:発話力トレーニング 入門編

英語を使うことに慣れ、スピーキングに自信をつけます。
「沈黙は“禁”」。自己紹介、学校紹介、物・人の描写、視覚素材を使った説明など様々なタスクを通し、スピーキングのスピードアップを図ります。先生ご自身のスピーキング力を鍛えるだけでなく、クラスルーム・イングリッシュを学び、自身の授業展開へも役立てます。

日程
7月27日(水)
時間帯
10:00~12:40
使用言語
講師
Robert O’Hara
コード番号
59184

セッション5:発話力トレーニング 発展編

スピーキング力向上のためのクラスで、「あいさつ」だけの英語からの脱却を目指します。
与えられたテーマについて、語彙強化/内容把握/質問をする・質問に答える/論理的に意見を述べる/言い換える/要約する/トピックについてディスカッションする、などのタスクを行います。
会話の繋げ方、効果的な意見の述べ方、まとめ方、ディスカッションの仕方などを実践し、スピーキング力の向上を図り、また、先生ご自身の授業展開へも役立てます。

日程
7月27日(水)
時間帯
13:40~16:50
使用言語
講師
Robert O’Hara
コード番号
59185

セッション6:「学びの楽しさ」再体験 ~英語リスニング・読書会・名言会を軸に~

「知らないことを知るのが楽しい」「出来なかったことができるようになるのが楽しい」
英語教師としての原点には、誰もがそんな原体験を持っているのではないでしょうか。しかし最近はどうでしょう。日々の仕事に追われて、そんな楽しみを忘れてしまっていませんか?教師が「楽しい」と思っていることは、教え子にも広がっていくものですが、その逆も真なり。
だとしたら、一度原点に立ち返って、楽しく学び、楽しく力を付けてみませんか?
本講座では、英語のリスニング・トレーニングを軸に、「コミュニケーションのポイント」「英語の発音」「リスニング力の伸ばし方」「インプットからアウトプットへのつなげ方」などのスキルの習得に実際に取り組んでいただきます。講義形式ではなく、参加者の皆さんにトレーニングに取り組んでいただき「出来た!」という喜びを追体験していただければ幸いです。それに加え、「ミニ読書会」「ミニ名言会」を通して、自分の知的世界を広げることにも挑戦しましょう。

日程
7月28日(木)
時間帯
10:00~16:50
使用言語
日英
講師
柴原 智幸
コード番号
59186

事前課題があります。

  1. 指定された音声ファイルのディクテーション
    http://www.youtube.com/watch?v=lhqYBhLh1IM
    動画の 3:27 Even today → 4:40 recognized as one. まで
  2. 本を1冊「3色ボールペン方式」* で読み、その面白さを日本語で5分間以内にプレゼンできるように準備
    * 「3色ボールペン方式」 (詳しくはネット等でご検索ください)
    「重要だと思うところ」に赤、「やや重要だと思うところ」に青、「自分が面白いと思ったところ」に緑で線を引き、情報の種類を分ける
  3. 名言を1つ選び、それを自分の実体験に絡めて2分ほどで紹介できるように準備

セッション7:Introducing English Debate in High School

“Debate” is a structured public speaking activity by two opposing parties to persuade the audience to make decisions about important public policies. Both sides (For Side and Against Side) present their arguments, criticize the opponents’ arguments, and conduct Q & A sessions in front of the audience, who pay close attention to “what” the speakers say as well as “how” they say it (delivery or communication skills) before making their final decisions. The activity’s pedagogical value has long been proven; students not only improve public speaking skills but also learn how to think analytically, critically, and above all “quickly” on the spot. When tried in a foreign language (e.g. English), the activity has also proven to be highly effective in helping students improve their oral communication skills.

日程
7月29日(金)
時間帯
10:00~16:50
使用言語
講師
田村 智子
コード番号
59187

This seminar is a “hands-on” introduction to “teaching English debate to high school students” and will cover the following three areas:

  1. What is “English debate”?
  2. How to plan and design the activity for an everyday classroom setting so that it will be easy, effective, and enjoyable?
  3. What are possible problems and their solutions? (Participants will explore these questions by actually experiencing the step-by-step classroom debate activity.)

Those who are interested in introducing debate in their English classes, those who have heard about debate but still have very limited knowledge about the activity, or even those who have never heard of English debate but are interested in finding out what it is are all welcome to join. The nature of this seminar being as such, the participants will be doing a lot of speaking, listening, and note-taking practice.

セッション8:通訳メソッドでリスニング・スピーキング強化

通訳の訓練方法には英語学習のヒントがたくさんあります。通訳メソッドを体験し、スピーキング・リスニング力を鍛えながら、生徒指導への活用法を探ります。このセッションでは、入ってくる情報をそのまま英語の語順で理解できるようにトレーニングをします。
LL教室を使用して、効率のよい口頭練習を行い、発音、イントネーションを自己チェックし、リスニング力・スピーキング力だけでなく、長文読解力の向上にもつなげます。
単文、ダイアローグ、高校英語教材、CNNニュース、有名人のスピーチなど、目的別の様々な音声素材を取り上げ、ご自身のスキルアップを図ると共に、授業運営のヒントとなるような提案を致します。
● クイックレスポンス ● スラッシュリスニング ● リテンション ● オーバーラッピング ● シャドーイング ● スラッシュリーディング ● サイトトランスレーション
※トレーニングには、前年度と重ならないよう、新教材を使用します。(同内容のセッション1 [7月24日(日)実施] の併行受講不可)

日程
7月31日(日)
時間帯
10:00~16:50
使用言語
日英
講師
岡本 恵子
コード番号
59188

セッション9:フォニックスを活用した音読指導の実践

英語はスペリングで意味の単位(形態素)と音の単位(音素)の両方をあらわすため、英語を母語とするこどもたちにとっても、混乱のもと。読み方がわからない英単語は英語学習者に最初に立ちはだかる難関。これを克服するために生まれたのがフォニックス。フォニックスは、英語圏で発達した、綴り字と発音の関係を教える教授法です。英語学習の初期段階で、スペリングとともに正確な発音を習得するのには欠かせない学習法です。前半は、高1の最初にフォニックスのルールを紹介して発音指導につなげる、という設定で、フォニックスの概要を説明するとともに、中1での具体的な導入例も紹介します。区別しなければいけない音(音素)の確認をした後、後半は、プロソディ(リズム、イントネーション)を加えた音読指導についてご紹介します。

日程
8月1日(月)
時間帯
10:00~12:40
使用言語
日英
講師
荒井 惠子
コード番号
59189

セッション10:英語嫌いを作らない! 英語の文字の実践的指導法

英語の文字はわずか26文字(x2)ですから、それまでに何百という漢字に触れてきた小中学生には、それほど苦にならないはず、と勘違いしがちです。けれども、我々が急にハングル(文字)を覚えるように言われたときの戸惑いを思えば、生徒たちの苦労もどれほどか想像がつきます。入門期にAaからZzまで順に繰り返し書いて終り、という文字指導の現状には問題があります。英国の小学校における文字指導の実態に鑑み、適切な手書き文字の指導法をご紹介したいと思います。また、字形だけでなく、それぞれの文字(綴り)がどんな音を表すのかを指導することも、文字指導の一環として極めて重要です。これについても具体的な指導例をご紹介したいと思います。

日程
8月1日(月)
時間帯
13:40~16:50
使用言語
日英
講師
手島 良
コード番号
59190

セッション11:中高生対象 Reading & Speaking 指導の実践 ~海外ニュースを使って~

中学生高校生対象、海外ニュースを使った ReadingとSpeaking 指導を実践します。授業はすべて英語で行い、ステップを踏んで生徒が積極的に授業に参加し、生徒の発話を促す指導を行います。受講される先生方には生徒になってご参加いただきます。Preview→語彙確認→内容把握→Summarize/Retell など、生徒が、Reading/Listening のポイントをおさえ、速く正確に内容を理解し、理解した内容について、内容をまとめる・質問する/答える・意見を言う/書くなどの発信力を鍛える授業を展開します。 生徒の発信力を鍛えたい、英語で授業をすすめたい、生徒の参加を促し授業を活性化させたいという方にお勧めです。

日程
8月2日(火)
時間帯
13:40~16:50
使用言語
講師
Kelly Cargos
コード番号
59191

セッション12:Survival English ~海外語学研修・修学旅行の引率に備えて~

昨今、生徒が語学研修や修学旅行で海外に赴く機会は増加傾向にあります。また先生ご自身が生徒を引率する機会も、今後ますます増えてくると思われます。本講座では、海外語学研修・修学旅行などに備え、様々な場面(空港、レストラン、公共交通機関など)での会話を想定し、最も頻繁に使用される言い回しや表現を、ロールプレイを通してご自身のものにしていただきます。また、Survival Englishに必須な自己紹介と、簡単な日本紹介を、雛形の構成に沿って作成し、発表を通して、よりわかりやすく、効果的なものに磨いていきます。完成させた自己紹介や日本紹介は、今後様々な場面で応用が利きます。さらに、渡航先を考慮し、アメリカ英語だけでなく、イギリス英語、ニュージーランド英語、オーストラリア英語など、様々な英語のアクセントの違いやその国特有の表現にも触れる予定です。
海外でのそれぞれの場面で使われる英語表現は決まりきったものが多いですが、表現に慣れていないと、すぐに口を衝いて出てきませんし、聞き取りにおいても苦労することもあります。ペア・グループワークを通し、表現・型を学び、実践練習を数多く行い、引率に備えましょう。
ご自身の海外引率時の英語表現に慣れておきたい方、より効果的で明確な構成で自己紹介や日本紹介ができるようになりたいとお考えの方にお勧めします。海外への修学旅行や語学研修を予定している生徒へのご指導へもご活用ください。

日程
8月3日(水)
時間帯
9:30~12:10
使用言語
講師
Tim Cook
コード番号
59192

セッション13:自立英語学習法 ~アクティブラーナーを育てる~

忙しい教員や学生が、空いている時間を使って、効率的に英語力を身につける方法を紹介します。今、注目を集めている「自立英語学習法」で、自身の英語力向上のヒントに、また生徒をアクティブラーナーに育てる授業展開にご活用ください。

日程
8月3日(水)
時間帯
13:00~15:40
使用言語
日英
講師
鈴木 滋
コード番号
59193

セッション14:アクティブ・リーディングセミナー
午前 ~4技能を鍛えるアクティブな授業 ~
午後 ~心を読み解く英語リーディング~

4技能を鍛えるアクティブな授業
「Input→Intake→Output」の指導手順を丁寧に追い、予習無しで実践的なアウトプット活動までを手引きする実践例を体験して頂きます。耳・口・手・頭・そして顔の表情も総動員し、生徒を絶えず動かして緊張感をほどかないアクティブなトレーニングを実践します。

日程
8月15日(月)
時間帯
9:30~16:50
使用言語
日英
講師
和田 玲
コード番号
59194

心を読み解く英語リーディング
テストを用いたアクティブな授業、心を読み解く教科書リーディング、名文暗唱・英語レシテーションへの発展的指導法など、「言葉と出合い、心を読み解く英語リーディング」の指導例について体験します。『5STEPアクティブリーディング』『論理を読み解く英語リーディング』の著者が、英語力向上のトレーニング方法のみならず、生徒と生徒・生徒と教師の心をつなぎ、笑顔に溢れ、豊かな表現を育む授業のあり方について、実践を通して解説します。

セッション15:アクティブ・リーディングセミナー
~世界を読み解く英語リーディング~

ともすれば、長文リーディングの授業は大学受験指導に偏りがちです。しかし、「読む」とは本来、「世界を知り、感じ、思考し、そして自分の考えを強化する」ための営みにほかなりません。「自己拡大の学び」といってもいいでしょう。世界には私たちに想像もできないような様々な光景が広がっています。英語リーディングの学びを通じて、世界の実態について触れ、目を開かれるような経験をする。またそれについて考え、議論し、自分なりの考えを英語で発信できるようにする。英語リーディングの授業では、そうした「実用技能の訓練」と「自己拡大のための学び」の両面を追求することが大切だと考えます。
ここ数年、私が実際に行ってきた授業計画に沿って、教材提示の方法やアクティブな指導展開、また自己拡大につながるような授業の仕掛け方などに関して、ワークショップ形式でご紹介致します。 午前の部では、【地球環境問題】に関して、どのように取り組み、目を開かせていくかについて。午後の部では、【国際社会問題】の一部とそれに対して【いま私たちにできること】について考えていきます。

日程
8月16日(火)
時間帯
9:30~16:50
使用言語
日英
講師
和田 玲
コード番号
59195

セッション16:【無料公開講座】外交官として考えたこと

外交官としての、六カ国での勤務経験から,異文化コミュニケーション、英語学習で大切なことやその学習法、英語のスピーチ、そして学生への提言などについて考えたことを、自分の失敗経験も含め具体的にご紹介します。

日程
8月2日(火)
時間帯
10:00~12:10
使用言語
講師
二階堂 幸弘
コード番号
59196

1981年 慶応大学法学部卒業、外務省入省、1983年 カリフォルニア大学バークレー校 政治学修士、1991年 在オーストラリア日本大使館 一等書記官、1994年 在ブルガリア日本大使館 参事官、1996年 外務省評価室長、1999年 外務省開発協力課長、2001年 在イラン日本大使館 公使、2003年 在ニューヨーク日本総領事館 総務部長、2006年 コロンビア大学東アジア研究所 シニア・フェロー、2007年 日本国際問題研究所、研究調整部長、2008年 世界平和研究所 主任研究員、2009年 在クウェート日本大使館 公使、2012年 在スイス日本大使館 公使、2015年 外務省大臣官房 現在に至る。

セッション17:【追加】アクティブ・リーディングセミナー
午前 ~4技能を鍛えるアクティブな授業 ~
午後 ~心を読み解く英語リーディング~

好評につき、科目を増設しました。詳細はセッション14の案内文をご覧ください。 (セッション14 [8月15日(月)実施] との併行受講不可

日程
8月22日(月)
時間帯
9:30~16:50
使用言語
日英
講師
和田 玲
コード番号
59197